薬膳を勉強したい!と思ったら【まずやること3選】
これから薬膳の勉強をしたいと思っても、何から手をつけていいかわからないですよね。
先ずは本を買ってみようとか、通信講座を受けてみようとか思っている方、いませんか?
最近では様々な薬膳本や薬膳教室があるので、どれを選んだらいいか迷ってしまう方も多いと思います。
とりあえず何冊か買ってみて勉強しているけど、本当にこれでいいのかな・・・と不安になることも。
そこで今回は、自分にあった薬膳の勉強法を見つけるために、先ずやっておきたいことを考えてみました!
1.まずは目的を明確に!
薬膳を勉強したいと思っている方は、将来的にはその知識を誰かの健康に役立てたいと考えているのではないでしょうか。
もちろん、その誰かというのは、自分自身でもいいですし、家族であったり、友人や恋人であったりすることもあるでしょう。
また、薬膳を仕事に活かしたいと思っている方は、お客さんが対象だということですよね。
このように、薬膳を勉強する目的というのは、誰のために勉強するのか?とほぼ同義だと言えるでしょう。
さらに、もう一歩踏み込んで、その対象はどんな悩みを抱えている人なのか、例えば、「冷えに悩む女性が気軽に相談できる人になりたい」「食生活が偏りがちな家族に、健康的なレシピを教えたい」「健康意識の高い人に薬膳のすばらしさを伝えたい」といったことまで描けるようになれば、薬膳を伝えることによって、その人の人生がどう変わるか、ということまで想像でき、勉強がより楽しく、充実したものになるのではないでしょうか。
まずは、あなたが誰のために薬膳を学ぶのか。それによってその人の人生がどう変わるのか、といったことにまでイメージできれば、薬膳の勉強は半ば成功したも同然です!
目的を明確にすることの大切さ
・勉強に身が入らない…
・何のために勉強しているのか分からない…
薬膳の勉強をしていると、このような悩みをよく聞きます。
はじめのうちは興味を持って頑張れていても、良い教材を使っても、「自分がどうなりたいのか」をイメージできていないと、なかなか続けることが出来ません。
薬膳って普段の生活に活かせるし、一見面白そうなんですが、いざ勉強してみると、漢方の基礎理論だったり、食材の効能だったり、抽象的なことや、覚えなきゃいけないことが多くて、結構挫折してしまう人も多いんですよね。。。
薬膳を勉強する人の多くは、まず資格試験の勉強をしたり、薬膳教室に通って料理を作りながら楽しく学ぶ、のような初め方をする方が多いと思います。
薬膳を本当に好きになって、楽しく続けられる人はいいと思います。でも、イメージとちょっと違っていた、なんてことを思い出したら、続けるのも苦痛になってしまうし、それまでに使ったお金や時間がもったいないですよね。誰かを幸せにしたい、という思いで始めた薬膳で、自分が楽しまなくては元も子もありません!
薬膳を勉強したい方は、今、何か解決したい問題が少なからずありますよね。
まずはその解決すべき問題と、課題が達成された後の姿をイメージしましょう。
そうすれば、正しい勉強の仕方も選べるし、何より勉強するモチベーションが全然変わるはず!
2.割けるリソースを考える
目的が明確になったら、次はあなたが薬膳の勉強に避けるリソースを考えましょう。
割けるリソースとは、具体的にいうと、時間とお金です。
いつ、どこで、どのくらい勉強するのか
時間を考える場合、
・いつ勉強できるのか
・どのくらいの時間勉強できるのか
・どこで勉強できるのか
がポイントになります。
薬膳を勉強する多くの人の悩みが「勉強する時間が取れないこと」だとうです。そこで「○○時~○○時なら時間が取れる」という時間帯を見つけて、一日に少しでもいいので、勉強する習慣を身に付けてしまうことが大切です。
・いつ勉強できるのか
仕事の合間の昼休み30分、夜寝る前の1時間、子供が起きる前の朝30分、通勤時間の15分など、生活パターンは人それぞれ。最近では、在宅勤務やテレワークを取り入れている会社も多いと思いますので、ぜひ無理のない勉強時間を見つけてみてくださいね。
・どのくらいの時間勉強できるのか
これは、
・1回(1日)あたりどのくらい時間が取れるのか?
・どのくらいの期間(3か月?半年?1年?)時間が取れるのか?
という2つの意味を含んでいます。
1日あたりの勉強時間は、だいたい30分~1時間程度という方が多いと思います。
自分で本を読んだり、薬膳教室に通うだけなら、割と自由に決められるかもしれませんね。
一方で、資格を取るのが目標だとすると、標準の勉強時間みたいなものがあります。
日本最大級の漢方スクールを運営する薬日本堂の漢方講座初級/中級だと、週末に2~3時間で4か月程度ですから、合計で、50時間程度でしょうか。
ユーキャンなどの通信講座は、自分のペースで学べるので、1日30分で3か月程度といったペースで十分だと思います。
一方で、中医理論からしっかり学べる日本中医学院や本草薬膳学院で資格を取る場合は、1日1時間程度の勉強を1年間続ける必要があると思います。
・どこで勉強できるのか
自宅学習派の人なら自宅の勉強部屋、学校に通う予定の方なら、学校と自宅の両方ですね。他には週末に図書館やカフェで勉強というパターン、毎日の通勤電車内・・・などなど。実践となる薬膳料理はキッチンがないと難しいのですが、勉強の方は、いろいろな場所が考えられます。
ただ、薬膳の勉強には、資料やテキスト、ノート、人によってはPCなどが必要になってきます。勉強する体制が整っていいないと、案外やる気が出ないものです。子育てなどで場所を確保することが難しい方も少なからずいると思いますが、「勉強できる環境を整える」ことは意外と大切です。
ちなみに私は、週末になると近所のカフェに薬膳本を持ち込んで勉強しています。今ではスマホやPCが仕事の道具の主流になりました。一方で紙の本は「勉強している!」という意識を起こさせ、やる気スイッチを入れてくれるアイテムになっているんです♪
薬膳の勉強にかかるお金
薬膳の勉強に割くことのできる時間とともに重要なのが、お金です。
なんでもそうですが、薬膳の勉強にかかるお金もピンキリ。
独学で勉強しようと思うなら、薬膳関連のレシピ本を数冊買うだけでいいと思います。理論もある程度学びたいと思ったら、通信講座を取ってみるのがお手軽です。
そして薬膳の楽しさに目覚めてしまったら(笑)、薬膳の学校に通うのもいいでしょうし、ワイワイ仲間と一緒に学びたい方は、薬膳も学べる料理教室もいいかもしれません。
金額も当然、学べる深さ&広さに比例します。
本を買って独学なら数千円~始められるでしょう。ユーキャンで薬膳コーディネーターの資格が取れる講座なら、4か月で4万円程度。
薬日本堂の漢方養生指導士のコースも4万円程度です。こちらは通学コースに加えて、通信コース、オンライン受講コースも整っているので、自分のペースで学びたい方、教室が遠い方にもおすすめです。
日本で薬膳を勉強する場合に、中医学の理論も含めて一番がっつり勉強できるのが、薬膳(中医学)の専門学校でしょう。有名なところでは、日本中医学院(旧・北京中医薬大学日本校)、本草薬膳学院などで、この道の屈指の講師から、1年~3年かけてじっくり学べます。
その分学費も高く、1年間で50万円以上はかかります。
3.薬膳の勉強の仕方を調べる
薬膳を勉強する目的、割くことのできる時間や金額をある程度明確にできたでしょうか?ここでは、それを元に、どのように学ぶのがベストなのかを考えていきます。
薬膳を勉強する方法として、ざっくり以下のような選択肢があります。
・独学
・通信(DVD)教育、オンライン教育
・カルチャースクールなどのセミナー
・オンラインサロン
・個人主催の薬膳教室
・大手の料理教室
・大学の薬膳コース
・薬膳(中医学)専門学校
資格を取りたいなどの目標が特になく、楽しく学びたい方や、まずは薬膳を知ることから始めたいという方には、手軽に学べる通信教育やセミナーなどがおすすめです。
実践をメインに勉強したい方には料理教室やカルチャースクールに通うのもいいと思います。実際に通学すれば、薬膳を通じた人脈も広がるでしょうし、薬膳のプロから直接学べるのは大きいと思います。
より専門的な知識を得たい方なら、理論も実践も学べる学校での資格取得を視野に入れると良いと思います。薬膳の専門学校では、薬剤師や調理師、鍼灸師といった方も多く、生徒同士のつながりからも学びを得られること間違いなし。
まとめ
いかがでしたか?薬膳を勉強すると一口に言っても、その目的や手段は様々。
まずは目的を考えたうえで、自分の生活パターンや予算に合った勉強の仕方を見つけていってくださいね。
薬膳を勉強したい!と思ったら、まずやること
1.まずは目的を明確に!
2.割けるリソースを考える
3.薬膳の勉強の仕方を調べる
次回は薬膳の通信講座について詳しく解説してみたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました!